高齢夫婦に適した住まいとは?

生活に便利な環境がある

高齢夫婦に適した住まいとしては、生活に便利な環境であることが重要です。高齢になるほど足腰が弱り、体力もなくなっていくものです。車の運転もできなくなるでしょう。買い物をするのに1時間もかかる、バスに乗らないといけない、などといった環境より、ちょっと歩けばさまざまな用を足せる環境であることが必要。銀行やスーパーが近い、駅が近いなど便利な環境がそろっていた方が便利なものです。高齢になると病気やケガもしやすいため、医療機関が近くにあることも大切です。また、家族が同居しないのであれば、できるだけ近くに住むとよいでしょう。体調を崩したとしてもすぐに看病に行けますし、介護をすることになれば近くに住んでいた方がお互いにとって安心できるものです。

バリアフリー住宅が理想

住まいはバリアフリーになっているのが理想です。高齢者向けの賃貸住宅として、サービス付き高齢者向け住宅などもありますが、高齢夫婦と同居する場合はできるだけ高齢者にとって安全に暮らせる住宅を選びましょう。例えばできるだけ段差が少ない、バスルームやトイレ、廊下に手すりがあるなど、安全に暮らせる設備が整っている部屋がおすすめです。特に転倒のリスクが高い浴室はすべりにくい素材であることや、スムーズに入浴できる浴槽の高さや広さであること、ヒートショックを起こさないよう浴室暖房があることも必要です。また、寝室のそばにトイレがあると、体が不自由になった場合移動が楽でしょう。2階以上の賃貸物件であれば、エレベーターがある物件を選びましょう。